身近な疑問
我が家の庭には入手した時期もルートも異なる3株のフクジュソウが植えられていて、毎年雪が消えると真っ先に、輝くような花を見せてくれます。
冒頭の3枚の写真がソレ。
それぞれが別な個体ですが、左端の写真の個体は花が散ってしまいました!![]()
右端の写真は、5年以上前に近所の林から採集した個体なので、北海道在来種とみて間違いないでしょう。他の2個体は近所の方からの頂き物です。
そもそも日本には、フクジュソウ(Adonis)属の植物が4種類自生しています。
ミチノクフクジュソウ(A.multiflora)、キタミフクジュソウ(A.amurensis)、シコクフクジュソウ(A.shikokuensis)、そしてフクジュソウ(A.ramosa)。実際には染色体数や、見比べないと解らないほど微妙な形態差で分類されています。
なんで今回こんなネタになったのかというと、野幌森林公園に咲く野生の「フクジュソウ」らしき植物が、生物学的に本当のフクジュソウなのか??と、疑問に思ったからでした。
それじゃあ、ついでに庭先のフクジュソウも検証してみようじゃないかっ!ということで。
よく見比べてみると、冒頭の中央の写真の個体が、他の個体に比べて明らかに姿が異なっているのがお分かりでしょうか? 茎が根本で枝分かれして、それぞれの枝先に小さな花が咲いています。
それに対し、他の2個体は枝分かれせず、まっすぐ伸びた茎の先に1輪だけ花をつけます。
次に検証したポイントが茎の断面。ミチノクフクジュソウは茎の断面が空洞(中空)になっている特徴があるのです。
切っても影響が少なさそうな葉を切って、断面を確かめてみると…
写真の配置順に並べてあります。左端の茎だけが中空になっていました!
つまり、左端の個体はミチノクフクジュソウだったことがわかりました。しらんかった…![]()
ほかの2個体についても、他の特徴で検証してみようと考えましたが、100%の確証を得られる区別方法がわからなかったので、今回は諦めました![]()
いくつかの特徴を照らし合わせて、総合判断しなければならないのが植物の同定のツライところ。他種との区別が曖昧な例が多いぶん、哺乳類や鳥類よりも厄介ではないでしょうか。
フクジュソウの例でも、やはり種の特定まで辿り着くのは一苦労のよう。ベテランの方に実際に見ていただくのが一番の近道ですね。
ともあれ、
どうやら我が家には3種類のフクジュソウが生えているということはわかりました。
些細なことでも、調べてみると今まで見えなかった新事実がわかってくるというのは、何とも不思議な気分だ…
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