エンレイソウ七不思議
野幌の森を歩いていると、エンレイソウ があちこちで目に留まる。
上を向いて白く大きな花を咲かせているのがオオバナノエンレイソウ、ちょっと控えめにうつむいて咲くミヤマエンレイソウ、茶色っぽく地味だけど圧倒的多数派のエンレイソウの3種類が森を彩る。
しかし、時にどれにも当てはまらない特徴を持った雑種が存在する事をご存知だろうか。
明るい原野や傾斜地でよく見かけるオオバナノエンレイソウは、写真にも撮り易いし、実物も本当に綺麗。
オオバナノエンレイソウとミヤマエンレイソウとの交雑種も。シラオイエンレイソウと名づけられた交雑種は、両種が混生する場所では時々見られます。
これはミヤマエンレイソウに似たちょっと華奢な個体。
こちらはエンレイソウとミヤマエンレイソウの雑種のヒダカエンレイソウ。この辺りではシラオイエンレイソウよりもずっと希少です。
さてさて、じつは冒頭の写真は4種類のエンレイソウが写った集合写真でした。
中央やや右に写った白い花はシラオイエンレイソウ、その左に見えるのがアオミノエンレイソウ。アオミノエンレイソウの奥にエンレイソウがチラッと写っていて、背景に点々と咲く白いものがオオバナノエンレイソウです。
なぜか今年は雑種を沢山見ます。今までは単に観察不足だったんでしょうが、エンレイソウの仲間を毎日見るたび疑問は増えるばかり。
種間雑種によって生まれた雑種エンレイソウが存在する事は図鑑などでも書かれています。しかし実際には純粋種と雑種の区別が困難なことが分かります。
純粋種といわれるものでさえ、もとを辿れば種間雑種だったりするそうなので当たり前といえば当たり前??
特にオオバナノエンレイソウとシラオイエンレイソウが似すぎていて分からない。はっきりシラオイエンレイソウと分かるものも多いですが、オオバナノエンレイソウの純粋種とシラオイエンレイソウとの区別が非常に微妙のように思えます。オオバナノエンレイソウの中にも他種の遺伝子が混ざった個体がかなり有るのでは?と、勝手に想像していますが…。
また近々レポートしてみます!
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コメント
確かに鑑別はややこしいですね.雑種なのか個体変異の範疇なのかで迷います.あとは,たまに葉や萼の枚数が多いものがあります.
ユリ科から独立させるという研究者もいるようですし,謎が多いですね.
投稿 DTY | 2008年5月10日 (土) 18時30分
DTYさん>コメント有難うございます!
本当にエンレイソウは知れば知るほど解らなくなってしまいます
しかし自殖性が強いエンレイソウやミヤマエンレイソウに関していえば野幌のものは個体差が極端に少ないように思えますね。野幌でアオミノエンレイソウを見たことが無かったので、じつは写真の個体は無花弁タイプのヒダカエンレイソウという可能性もありかも?とも思っています。
写真は載せませんでしたが花弁が4~5枚あるオオバナも周りに数株咲いていました。
エンレイソウをユリ科から独立させる説は以前からあるようですね。Trilliumという名前の意味が無くなってしまうような気がして自分的にはあまり賛成したくない気もしますが
投稿 Planter | 2008年5月10日 (土) 19時05分