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厚沢部の森

函館山の翌日は、厚沢部町の土橋レクの森を散策しました。

厚沢部といえば、北限に近いヒバ天然林と、南限に近いトドマツ、そしてブナが混ざり合う、学術的に貴重な場所として有名みたいです。実際、斜面一面に広がるヒバの天然林は凄かった!


しかし、道南といえばクマのイメージが強いのも事実…
実際、森の入口付近にもヒグマ目撃情報が出ていたりで、小雨のなか一人で入るには、心細すぎる場所なのでした。

さらに、入林に関する注意看板には「単独での入林は避け、複数で行動するように」との注意書き(…汗

いやいや、一人旅ですもの。どうしようもありませぬ、、
とりあえず気休めの熊鈴を鳴らしながら、恐る恐る森に入りました。







…やっぱり、不気味ですsweat01

起伏が多い山なので、いくら見通しが良いヒバやブナの森でも、いつどこからクマが現れるかと思うと、気が気じゃありません…


でも、よく見るとあちこちにスミレ類やツルネコノメが咲いていたりして、写真を撮るには楽しい場所でした。雨の日で人が少なかったのも、良かったのかも。


沢沿いの遊歩道を歩いているとき、上を見上げたらキブシが咲いていました。

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パッと見、地味なので見逃してしまいそうです。
それでも、キブシの群れを遠くから見ると、うっすらと黄色い霞のように見えます。

沢沿いの坂道を登っていくと、だんだんと薄暗いヒバ林に入っていき。

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道端に倒れた朽木が、コケシノブで覆われていました。
雨に濡れて透き通った姿が、神秘的。


鬱蒼としたヒバの森に続く坂を登る途中、「ヒバ爺さん」と名が付いた巨木に出会います。

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なんというか、すごい木です。
御神木とか、そういう雰囲気ではなくて、もっと原始的な荘厳さが漂います。
名前があるものかどうか、他にもこんな大木を数本見かけました。

足元に芽生えたばかりの小さなヒバの芽もありましたが、こんな木に育つまでどれほどの歳月がかかるのだろう?





そして、今回見たかった花。
ヒバの森を抜けて、開けた道で出迎えてくれました!
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長い距がトレードマークの、ナガハシスミレです。
テングスミレという別名も頷けます。

デジカメのメモリが残り少なかったので撮影しませんでしたが、距がまっすぐ立ち上がる花や、弓なりになる花、クネクネと曲がった花なども見られて、スミレとしては個性豊かな気がしました。




山を降りてから芝生を見ていると、ちょっと違和感を覚える花が咲いていました。

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タチツボスミレ?に見えるけど、距が妙に長いような…
もしかして、近くに咲いているナガハシスミレと交雑したのかな?

今回の散策では、自然観察教育林のnomさんにお世話になりました。突然フラっと訪ねたにもかかわらず、本当に親切に対応してくださってありがとうございます。

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コメント

コメントするのが遅くなってしまいましたが、先日はお越し頂きありがとうございました。
瑞々しいコケシノブが良いですね。
色々と咲き出しましたので、遠いところですが、またぜひ遊びに来て下さい!
何かありましたら、メールでも頂ければと思います。

投稿: nom | 2010年5月19日 (水) 12時27分

nomさん>コメントありがとうございます。

色々と面白いものが見られて、本当に良い体験をさせて頂きました。今回の旅で、一番勉強になった時間でした。

予定が思いのほか立て込んでしまって、予定が見通せない状態ですが、またお訪ねするときはご連絡いたします。

投稿: Planter | 2010年5月19日 (水) 23時47分

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