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2つの姿

この前小川を眺めていたら、見慣れない水草を見つけました。

澄んだ流れの中、まるでワカメのように水中になびく姿。

Photo
コウホネの水中葉です。
透き通るような美しい姿から、水草水槽にも使われるほどです。
たぶん、水中撮影すれば感動的な美しい写真が撮れたんだろうなぁ…


一方、古池や沼では、こんな花が見られます。

Photo_2

これも、コウホネです(ネムロコウホネの遺伝子を含んでいるかも)。
透き通るような水中葉とは、まるで別物ですね。
黄色い花が美しい、スイレンの仲間です。

水草が住処にしている水場は、森や海よりもずっと不安定な環境です。いつ干上がるかわからないし、冬場はガチガチに凍ることもあります。

逆に、普段は陸地だった場所が増水で水没することもあります。
水辺の植物は、そういう変化も想定して進化したグループなんですね。


このコウホネも、そんな変化に巧みに適応する水草です。
基本的には浅瀬の泥に根を張って、大きく分厚い葉っぱを水面から立ち上げて生育します。でも、水の上に葉を出すためにはパワー?が必要らしく、タネから芽生えた若い個体や、水の流れが早過ぎる場所では、水中でも呼吸できる葉を開いて適応します。

似たような現象は、ミクリの仲間でも見られます。


近所にコウホネが群生する川があるのですが、最初に見つけたときには沢山の葉と花が見られたのに、翌年には全く見られず、かと思えば数年後には元通りの群生が突然復活したりして、驚いたことがあります。今考えれば、消えたように見えた年は、雨が多くて流れが早く、水面に葉を出さなかった年だったようです。


限られた場所でしか見られないような貴重な生き物より、案外身近な生き物のことの方が、分からないことが多かったりします。
でも、分からないから面白いことって、ありますよね。

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