« 一日一草 ~シオガマギクの仲間~ | トップページ | 年の暮れに思うこと »

一日一草 ~マシケゲンゲ~

留萌地方の名峰 暑寒別岳でしか見られないマメ科の花です。

空気の澄んだ晴れた日に札幌から北東を見渡すと、ひときわ沢の彫りが深い山系が見えます。夏まで消えない雪が輝く豪雪の山、増毛山地です。

大学の講義棟からも見えるし、固有種や南方系の隔離分布種が多い山系なので、いずれ登ってみたいと常々思っていた山でした。
そんな訳で、大学生活で最後のチャンスになるかもしれないので7月上旬に思い切って登ってみました。

狙っていた花は幾つかありましたが、特に見たかったのが固有種マシケゲンゲ。

暑寒別岳の頂上付近の草原に、それは咲いていました。Pict00791
緑に染まった草原に点々と、紫色の絵の具を散らしたように咲いていました。
Pict00831
黄色いカンチコウゾリナとともに。P71101081
時には、こんもりと。
P71101131
一足早く花を終えた個体は、果実を付けていました。
マメ科の果実は豆果 と言われていますが、まさしくマメですね。マメの形がこの仲間の同定の決め手の一つとなります。

同じく高山に見られるイワオウギなどは、マメの形が節のある刀のような独特の形になって、また面白いものです。高山に咲くマメ科植物には、とても美しい花が多いことで知られています。

本州ではオヤマノエンドウ、シロウマオウギなどが有名ですが、道内でもエゾオヤマノエンドウ、ヒダカゲンゲ、カラフトゲンゲ、リシリゲンゲ、リシリオウギ、レブンソウなど、高山のマメ科は盛り沢山です。本格的な高山に限らなければ、ムラサキモメンヅル、カリバオウギ、イワオウギなども見られるそうですが、前者2種はまだ見ていません。

どの種類も岩石やレキが動くような土地には見られず、安定した草原やフラットな岩場に限って見られる印象を受けます。高山植物の中でも、立地をかなり選り好みする種類ではないかと思います。

マシケゲンゲも、ある場所にはまとまった群落を作っていましたが、登山道から見える場所としてはほんの僅かなエリアでした。


ところで、「ゲンゲ」といえば本州以南では里を彩る蓮華草のことを指すと聞きますが、道内では蓮華草は見られないので、道民の自分にとっては正直ピンと来ないです…

その蓮華草も、最近は田畑の緑肥としての需要が減って、あまり見られなくなったと聞きますが、実際のところどうなんでしょう?

|
|

« 一日一草 ~シオガマギクの仲間~ | トップページ | 年の暮れに思うこと »

野草のはなし」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1019040/38249314

この記事へのトラックバック一覧です: 一日一草 ~マシケゲンゲ~:

« 一日一草 ~シオガマギクの仲間~ | トップページ | 年の暮れに思うこと »