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一日一草 ~エゾアジサイ~

今日は、夏山登山ではお馴染みの?エゾアジサイです。

本州ではちょうど梅雨の頃、ふんわり湿った林や沢縁に、空色のアジサイが満開になります。
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ちょうど雨の季節、梅雨が無いとか言われている北海道でも、青空が恋しく感じる季節です。そのせいか、山でエゾアジサイを見ると落ち着いた気分になります。

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しっとりと。

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よく見ると、花の形や色が個体によって微妙に違ったり。
(ザトウムシ写ってます。苦手な方は拡大注意です…)

エゾアジサイは色の変化こそ少ないものの、花びらが丸くふっくらした花もあれば、笹の葉のようにキリっとした花もあり、時には切れ込みが入っていたりと、案外個性的な花です。


エゾアジサイは、街中でもお馴染みの西洋アジサイの生みの親になった、山アジサイの一種です。園芸種のアジサイのほとんどは、4枚の花びらを持った花が沢山集まって咲きますが、野生のアジサイは花びらの数がとても少なく見えます。

というのも、本来アジサイの花は、虫を惹きつける花(装飾花)と、タネを実らせて子孫を残す花(両性花)が別々にあり、役割分担をしています。綺麗な花びらのように見えるのは装飾花の萼片で、本命は中心にある粒々(つぼみ)と、糸のようなシベを伸ばした花です。お馴染みのアジサイは、中心部の花まで全部が萼片になった突然変異が元になって作られた品種で、タネはほとんどできないので、自然界にはありません。挿し木が簡単なので、増やそうと思えば簡単に増えます。

昔、日本からヨーロッパに渡って改良された西洋アジサイのほとんどが装飾花だけのボールのような花を咲かせますが、日本で選抜されたアジサイの品種には、原種のままの姿をした品種も多く、俗にガクアジサイと呼ばれています。

花が終わった後もドライフラワーのように装飾花が残りますが、晩秋には長さ1mmくらいの細長いタネが熟して、こぼれ始めます。この季節にガクアジサイを見つけたら、タネがあるかどうか観察してみるのも、面白いかもしれませんね。

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エゾアジサイの両性花に飛んできたヒラタアブ?の仲間。
観察していると次々に虫が来ますが、装飾花ではなく両性花に止まります。

ホントに装飾花って意味あるのだろうか??

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