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発芽ラッシュ

空き時間ができたので、秋口から移植待ちの蘭・ユリのビン苗移植と、冷蔵保存してあったカトレアの種播きをしました。

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親になったミニカトレアの一種Laeliocattleya Mini Purple coerulea
高級洋ランの代名詞のような蘭ですが、苗を量産する時や、育種を目的とする場合は他の草花と同じようにタネから育てます。

交配が成功すると、こんな莢ができます↓

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中身の種子が熟してきた頃合いを見計らい、寒天培地に播種。

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ちなみに、種子の顕微鏡写真。
カトレアは、自生地では樹上や岸壁に着生して育つ植物。
なので、1莢から数万粒のほこりのような種子を撒き散らして新天地を求めます。しかも、種子を軽量化しすぎて発芽に必要な養分を持っていないので、タネの行方は共生菌任せ。

まさに「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」を繁殖戦略とする植物なのです。
しかし、種子の発芽能力は高いので、現在では共生菌の代わりに養分を溶かした寒天培地に播き、苗を得る方法が一般的です。

今回播いたタネは、外気に触れて雑菌が付いているので、台所用漂白剤で滅菌するという荒業で播きました。しかもこの方法が洋ラン播種のマニュアルになっているあたり、種子の強さは半端ではありませんね…

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右のビンが今回播いたもの、左のビンが種播き後2カ月。
2か月前に播いたものはしっかり出揃っています。

しかし、蘭の仲間は発芽しても双葉を出しません。
タネが小さすぎて、単なる細胞の塊の状態から発芽するからです。
発芽した細胞塊(プロトコームと呼ばれる)が順調に成長すると、やがて初生葉を発生します。

P10100391
ルーペで撮影した、初生葉が発生したカトレアの苗。まだ直径1ミリほど。
順調に育つと、1年半くらいでビンから卒業できます。

ビンから出してから更に3~4年かけて株をじっくり育てなければならないので、交配から開花まで6~8年くらいかかる計算です。気の長いことですが、花を見せてくれた日には月日の流れの速さが身に染みるのでしょうかねぇ…

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