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見落とした遭遇

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花弁が綺麗に揃ったヒダカエンレイソウ。

3年前、近所でヒダカエンレイソウを見つけたので、それ以来毎年写真を撮りに通っていましたが、今年初めて花弁が3枚揃った花を見ることができました。今まで花弁が綺麗に揃った花を見た事が無かったので、ちょっと感激でした。

ヒダカエンレイソウとは、花弁が無いエンレイソウと、白い花弁を持つミヤマエンレイソウが自然交雑して生まれる植物です。2種はよく混生していますが、花期が少しずれるためかヒダカエンレイソウは時々しか見られません。
花弁を持つ種と、花弁が無い種が交雑して生まれた植物なので、花弁が3枚全て揃っている事はあまり多くなく、花弁が無かったり、1~2枚しかなかったりと、どっちつかずな花になりがちなようです。

一緒に咲いていた、退化しかけた花弁を付けた花。
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ミヤマエンレイソウゆずりの白い花弁に、エンレイソウゆずりの褐色が入り、しっとり美しい臙脂色の花弁になっています。花弁が揃っていなくても、ヒダカエンレイソウが秘めている美しさが伝わってきます。

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さらには、花弁が全く無い花。
図鑑では花弁が揃った写真が掲載されていることが多いですが、フィールドではこんなふうにエンレイソウと区別が難しい姿を見かけることのほうが多いです。周りに生えているエンレイソウと花のパーツや葉の雰囲気が違うので慣れると見分けられますが、単独で見かけたら区別に迷ってしまいます。

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片親のミヤマエンレイソウと、

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エンレイソウ。

こうして見ると、ミヤマエンレイソウ似の花から、エンレイソウ似の花まで、バリエーションが豊かです。

などと言いつつも、じつは自分が初めてヒダカエンレイソウを見つけたのは3~4年前で、それ以前は探しても見つけられない花でした。花期に毎年エンレイソウの群落まで行って、一輪ずつ花を覗いていたのに(笑)
今では林道を自転車で走り抜ける時、視界の隅に入っただけで見つけられるようになってしまいました。一瞬「んっ!?」と思って自転車を止めて駆け寄ったとき、臙脂色の花弁が見えると「あぁ、やっぱり!」と嬉しくなります。

それまで見つからなかったのが不思議なくらい、あちらにも、こちらにも、ヒダカエンレイソウはひっそりと生えていました。それも、毎年見ていたはずの場所で見つかるので不思議です。

今年もまだ見ぬヒダカエンレイソウを探して、朝方の森をうろついています。

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