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木漏れ日の下で

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雨上がりの青空、輝く新緑。
ようやく、夏に向けて季節が駆けだしました。

森のそばを通ると、エゾハルゼミの大合唱が聞こえる季節を少し過ぎたところです。
週末、そろそろ初夏の花が咲き始める頃かな?と思って、札幌の定山渓に行ってみました。
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札幌の中心街から車で40分ほど。
「札幌の奥座敷」として親しまれている風光明媚な温泉郷ですが、じつは札幌市内有数の植物スポットでもあります。切り立った峡谷景観を作り出している岩石と、川の浸食が織りなす特殊な地質のおかげで、岩石地の植物や深山の植物、高山植物などがひっそりと咲いています。

新緑が心地よい川沿いを歩いて行くと、岩盤があちこちに顔を出しています。
最初に見られたのが、このヤマハナソウ。
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北海道ならではの花で、ダイモンジソウやユキノシタの親戚にあたります。属名のSaxifragaは「石を割る」ようなニュアンスだそうですが、どうやって根を張っているのか不思議なくらい、岩の僅かな隙間から咲いています。

良く見ると花火のような姿が可憐です。

森の香りにうっとりしながらふらふらと徘徊していると、ハイカー風のご夫妻が声をかけてきました。最初、えっ…不審者扱い?そんなに怪しかった?と、内心ちょっとビビりましたが、自分が地面に這って黙々と撮影をしていたので、気になって声をかけたのだそうで。
お話を聞くと、このあたりの森を何年も歩いておられるそうで、すぐに意気投合し、山行をご一緒させて頂くことになりました。

この日、狙っていた花のひとつ、エゾノハナシノブの場所も案内して下さいました。
想定していた環境と少し違ったので、案内して頂かなければ見つけられなかったと思います。

木漏れ日揺れる森の中、谷からの涼風に吹かれて、それはひっそりと揺れていました。
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さらには、沢沿いを歩くとクリンソウが点々と。
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おまけに、タヌキラン。
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ランと名がつくものの、スゲ(Carex)属の植物で、渓流のほとりなどに時々見られる植物です。たおやかな曲線に、タヌキの尾とも、ぼんぼりとも見える果穂が揺れる様子は、渓流の風情とよく馴染みます。

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