« 北国の桜 -エゾノウワミズザクラ- | トップページ | 岸壁に咲く »

北国の桜 -霞桜-

2
新緑の季節へと向かう頃、桜シーズンの最後を彩る花。


エゾヤマザクラやチシマザクラ、染井吉野よりも遅れて、日常から桜の話題が忘れられた頃、ひっそりと咲き誇ります。枯れ木のようだった木が、ほんの数日の間に、見違えるように華やぐのです。

遠くから見た姿が、霞がかかったように見えるために付いた名前というのも頷ける、儚い美しさです。微かに紅を帯びた花を咲かせる木もありますが、殆どのカスミザクラは純白に近いことも、特徴のひとつでしょう。

たまにエゾヤマザクラを思わせるような「桜色」をした花も見かけますが、もしかすると自然交雑しているのかも…?

2_2
近くで見れば、葉と花が一緒に咲いている様子が分かります。
同じく北海道でよく見られるエゾヤマザクラの新芽が赤みを帯びるのに対して、カスミザクラは最初から緑色をした葉を開くので、白い花色と相まって、尚更やわらかな雰囲気になります。

葉っぱをよく見るとふわふわした毛が密生していることからケヤマザクラとも呼ばれますが、実際には手に取って見る機会なんて殆ど無いので、あまり区別の決め手にはなりません。

ちなみに道内ではエゾヤマザクラとともに人里近くの林に自生している桜ですが、全道的に見られるエゾヤマザクラと違い、カスミザクラの分布はやや南の方に限られているようです。日高や胆振、千歳周辺などには普通に見られますが、道北や道東では見かけません。札幌周辺でも、北広島や恵庭などの丘陵や火山灰地でぽつぽつ見られますが、数はあまり多くないように思います。

最後に桜の代名詞、染井吉野と比べて。
_5077381
染井吉野のふんわりと包み込み様な優しさと、山に似合うカスミザクラの優しさは、似ているようでいて、やっぱり何か違いますね。

今年の桜シーズンは終わりに近づいていますが、来年からは桜たちの個性に目を向けてみると、また違ったお花見が楽しめるかもしれません。

|
|

« 北国の桜 -エゾノウワミズザクラ- | トップページ | 岸壁に咲く »

樹のはなし」カテゴリの記事

コメント

一番上の写真がすごく懐かしいのは気のせいでしょうか?
大麻の陸橋上のような?

投稿: コッコ | 2012年5月26日 (土) 22時08分

>コッコさん
あたり!これだけで分かるとは流石…
あの並びはエゾヤマとカスミが7:3くらいの比率で混ざってるので、2回お花見が出来るのだよ(笑)

投稿: Planter | 2012年5月27日 (日) 21時54分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1019040/45370200

この記事へのトラックバック一覧です: 北国の桜 -霞桜-:

« 北国の桜 -エゾノウワミズザクラ- | トップページ | 岸壁に咲く »