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北国の桜 -チシマザクラ-

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北海道の北部や東部で多く見られる、最北の桜です。


儚げな染井吉野とも、野趣あふれるエゾヤマザクラとも違う、不思議な魅力がある桜です。しっかりとした力強い枝ぶりと、それでいて美しさをしっかりと主張する可憐さ。大好きな桜です。

チシマザクラという名前からもわかるように、日本で見られる桜の中では最も寒い地域に自生する種類です。北海道の大部分の地域では、高山帯で高い樹木が育たない森林限界付近で点々と見られ、時には海から風が吹き上げてくるような風衝斜面にも咲いてます。寒風吹き荒れる山の稜線付近で、ハイマツやナナカマドと一緒に逞しく育つ姿には目を見張ります。

そんな過酷な気候に適応した姿が、こちら。
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写真の木は市街地の公園に植えられたチシマザクラですが、他の桜の仲間とは違って、平地でも低い株立ちになります。手入れをしなくても盆栽のような樹形になるので、大きな桜の木を見慣れていると不思議な光景に思えてきます。

チシマザクラの葉には、寒さに適応しているためか毛が密生していますが、良く似た花で毛のないものはミネザクラと呼ばれます。どちらも亜高山や高山帯の寒いところに生育するので、花は6~7月に見られます。

平地でお花見をしたことも忘れる初夏の頃に、山で不意にサクラを見つけると、ちょっと得した気分になります。

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